大菩薩嶺登山日記

【DATA】
登った日  2006/7/22(土)
お天気   晴れときどき曇り
行動時間  約4時間10分(休憩含む)

ハード度(主観)   ★★★☆☆

■ルート■
上日川峠(1587m)⇒大菩薩峠(1897m)⇒雷岩(2037m)⇒大菩薩嶺(2057m)⇒雷岩(2037m)⇒(唐松尾根)上日川峠(1587m)



今年は5月の週末も雨が多かった。おかげで、GWに金時山に行って以来、全く登山できず、2ヵ月半ぶりにようやく登ってきた。
7月下旬ともなれば、数百メートル級の山では暑くてかなわない。
そこで、ちょっと遠いけれど日帰り可能で標高の高い大菩薩嶺に登ることにした。


【当日】
今年は梅雨明けが遅れており、予報でも土曜日は雨だったり曇りだったり、全く安定していなかった。
前日になって曇り時々晴れにはなったものの、それまでに降り続いた雨で足もとが悪いことは十分予想はできた。
まあ登れなければワイナリーとか果物狩りでもすればいいし、とりあえず行ってみよう!と支度をして朝6時前に自宅を出発。
中央高速を走っている間にも雨が降ってきたりして、見通しは暗かったが、山梨県に入ったあたりから曇りになってきたので、予定通り、登山口の上日川峠へ向かった。
峠へ向かう山道は霧に覆われていて、このまま上に登るにつれ霧が濃くなったらパスだな…と弱気なことを考えていたが、1500m付近は霧の上。峠に着いてみればすっかりいいお天気で、登山客もたくさんいた。
9:30頃、登山開始。

【上日川峠〜大菩薩嶺】

上日川峠から「福ちゃん荘」という山荘までは、タクシーと福ちゃん荘宿泊客が通行できる車道がある。
登山道もあるのだが、なんとなく車道を選んでみたら、20分弱で福ちゃん荘まで着いた。たった20分でなんとなく疲れてしまい、これが2ヵ月半登らなかったツケか…と思ったら、どうやら車道は登山道より短いショートカットコースだったらしい。登山道のコースタイムは30分!復路で登山道を歩いてみたら、下りなのに20分くらいはかかった。

福ちゃん荘を過ぎるとすぐに富士見山荘がある。
この時期だし、この雲の量だし、まさか富士は見えないだろう、と思ったら、なんと頭がちょこっと出ていた。夏の富士だ〜!



ここからは登山道だが、非常によく整備されている。整備されすぎていてちょっとつまらないくらい。
しかも、眺望はほとんどなく、つづら折にもなっていなくて一直線に登っていく感じで、分岐もないからどこを歩いているかもよくわからない。
一言で言えば「単調な道」をひたすら50分ほど歩くと、左に介山荘が見えてきた。この山荘を回りこんだところが「大菩薩峠」。突然素晴らしい眺望が開ける。
10:50到着。



空は晴れているのだが、下界は真っ白。



大菩薩峠からは山の稜線を歩いていく。2枚上の写真の中央部分に、高い部分にうっすら茶色い道が見えるだろうか?ここを歩いていく。
あのてっぺんが大菩薩嶺かしら、と思ったらそうではなく、その右手のもっこりしたのが大菩薩嶺らしい。
てっぺんに着いてからまた一旦下り、そこが「旧大菩薩峠」だそうだ。



この写真をどこで撮ったのかいまいち記憶が定かではないが、多分写真中央部分が凹んで(低く)なっていて、そこが旧峠だったはず。

峠からもずっと稜線を歩いていく。登山道にはロープが張られているし、登山者が点々と見えている。そういう意味ではちょっと富士山に似ている。



11:45、雷岩に到着。雷岩からも富士山が見えた。頭だけね…
雲がなければ雄大な姿が見られるんだろうなぁ。



山頂の大菩薩嶺は森の中に入っていった先で眺望がない。(上の写真の右側の木立の中なのか?)
なので多くの登山客は雷岩で昼食を摂る。
山頂までは片道10分程度なので、私も登頂してから雷岩に戻って昼食を摂ることにした。
12:00、山頂の大菩薩嶺に到着。



【大菩薩嶺〜上日川峠】

山頂から引き返し、雷岩で昼食。
日差しが強く、じりじりと焼けそうだった。
霧も上がってきたので、早々に退散することにした。
12:40下山開始。

帰りは「唐松尾根」という道を下っていく。
往路の迂回のようなルートとは違い、一気に下る。福ちゃん荘まで、往路が2時間近くかかったのに対し、40分で一気に降りていく。
当然傾斜はかなり急だ。そして眺望はない。これを登るのはイヤだなぁと思いながらずんずんと下っていった。
40分で福ちゃん荘に到着。
福ちゃん荘からは往路は車道を通ったが、復路は登山道を通ってみた。下りなのに、20分くらいかかり、明らかに車道よりコースが長いと感じた。
往路が登山道で、復路が車道が正解だな。
14:00頃、下山。

【終わりに】
天候が悪く登れないかもしれないと思っていたのに、思いもがけず晴れて、トクをしたような気分の山行だった。
下山後、上日川峠から車で下っていくと、行きは霧が出ていたのに、帰りはなかった。
朝あった霧が、上がっていってしまったのだ。下界から山頂を見ると、霧が覆っていた。いいタイミングで登れたものだo(*^▽^*)o~♪
緑が青々としてきれいで、標高が高く気温が低く、逆に紅葉や桜は楽しめなさそうな山なので、夏場がおすすめである。
標高差は500m程度だし、道は間違えようもないし、初心者・初級者が高い山を楽しむには適当な山である。